ストックマネジメント時代に適した伸縮装置


橋梁用伸縮装置には、長年の車両通行に耐え得る十分な耐久性が必要であり、また、設計段階から維持管理方法に配慮し、取替施工が容易でライフサイクルコストの低減を図ることができる製品の選定が重要となります。当社では、取替性・耐久性・安全性に優れたダクタイル鋳鉄製伸縮装置をご提案します。


伸縮装置が解決すべき技術課題

伸縮装置は、その構造や施工方法に起因した課題を抱えています。橋梁全体の長寿命化、及びストックマネジメントの視点から、技術的な解決が必要です。

課題A

後打コンクリートのハツリ作業伸縮装置に溶接された鉄筋(水平筋)と床版をつなぐアンカーを溶接などで結合し、後打コンクリートで一体化する構造となっているため、取替時に後打コンクリートのハツリ作業や鉄筋の切断作業に手間がかかる。

課題B

コンクリートとアスファルトの間の段差後打コンクリートで車両の荷重を受ける構造となっているため、後打コンクリートとアスファルト路面との間に段差が発生する。また轍掘れの発生は、車両通行時の走行不安や騒音振動による床版の劣化を助長する。

課題C

止水ゴム周辺や床版周辺から下部への漏水伸縮装置遊間部に止水ゴムが取付られている伸縮装置は、車輛通行の影響を受けやすいため伸縮装置周辺からの漏水により、桁端部や支承の腐食劣化が発生している。

橋梁の長寿命化と取替時間の大幅短縮

ヒノダクタイルジョイントα

取替性・耐久性・走行安全性に優れたダクタイル鋳鉄製伸縮装置です。次回取替時には大掛かりな基礎モルタルの撤去を行なわずに製品本体の取替が可能で、施工費の軽減と施工時間の短縮が図れます。また鋳物の一体成形により段差を軽減し、耐スリップ性を向上します。